【沖縄】2月2日から電子図書館をスタートさせた沖縄市立図書館(浜比嘉誠人館長)が、6日に行われた市内中学校の卒業式に合わせて卒業生全員に卒業祝いとして電子図書館のIDとパスワードをプレゼントした。
電子図書館の登録に当たっては氏名や住所、連絡先などの個人情報は一切使用されることはなく、安心して利用できるのがメリット。
市立8校の本年度の卒業生は1531人。利用に欠かせないIDやパスワードの登録作業を担当した図書館司書職員の一人、銘苅さやかさんは電子図書館について「遠隔地のデメリットが解消される。読書傾向などのプライバシーも守られる。積極的に体験、活用してほしい」と呼び掛ける。
電子書籍は3月末で4千タイトルをそろえる。ただ、携帯電話やタブレット等の端末からの利用は「パケット通信料」が発生するため、できるだけ家庭や公共のWi―Fi(ワイファイ)環境の利用を推奨している。
今回の市立図書館の粋な計らいに安慶田中の與志平洋子校長は「生徒たちはデジタル器材に敏感。読書に気軽に接し、また時間や曜日を気にせず勉強を楽しく深くする大きな一助、入り口になるのではないか」と利活用に期待した。
詳細や問い合わせは同図書館ホームページ、または(電話)098(929)4919。
(岸本健通信員)