ハンドボールの第11回KBC学園杯争奪第45回県高校春季選手権最終日は21日、沖縄市の県総合運動公園体育館で行われ、女子決勝はコザが22―16で浦添に勝利し優勝した。男子決勝は那覇西がコザに23―22で競り勝った。3位決定戦は女子が首里、男子は八重山が勝利した。
コザ、高さ生かした攻撃で雪辱
後半から徐々に調子を上げたコザが、高さを生かしたシュートやサイド攻撃で引き離した。2年生は2人だけの1年生中心の新チーム。潜在力を発揮し、昨年の県総体決勝で敗れた相手に雪辱を果たした。
ロースコアだった前半に比べ、後半は浦添の攻撃パターンに対応できるようになり得点機を増やした。守りからの動きだしも少しずつかみ合い、素早い攻めで13得点。決定力が終盤にかけて上がっていった。
攻撃の中心は165センチの田里優生子と168センチの名嘉陽菜の両バック。田里は当たり負けしないカットイン、名嘉は高さを生かしたミドルシュートを得意とする。2人が相手を引きつけ、ポストやサイドからの幅広い攻撃にもつなげた。
半数はジュニアオリンピックカップ経験者。佐平牧生監督は「メンバーは豊富。どのポジションもできる」と評価しつつ「まだ成長段階」と課題を見つめる。全国選抜出場で今大会不参加の那覇西の打倒には「攻撃の幅を広げることが重要」と戦略を描く。
司令塔の2年仲村舞子は「前半のような出だしではまだまだ」と反省。力のある1年生をまとめることもチーム成長の鍵を握る。2年生2人がメンバーを引っ張り、強敵の撃破を目指す。
(謝花史哲)
那覇西、速攻機能せず辛勝、一時逆転も
男子は那覇西がコザとの接戦を制し勝利をつかんだ。2点リードで折り返した後半、一度逆転されたが、速攻を仕掛けて連続得点で再び先行。終盤に追い上げられたが逃げ切った。
コザのダブルポストに苦しみ、守りからの速攻が機能せず、イメージした試合ができなかった。相手のペースに合わせて得点が伸び悩んだ。
後半逆転されてからの数分間は、相手のミスを逃さず、瞬時の駆け上がりで得点して流れを引き寄せたが、全体的に持ち味の速攻は散発だった。村山倖輝主将は「悪い内容の試合だった」と反省しきり。次は県総体。今大会の課題を見つめ、常勝興南との対戦を見据えて堅守速攻に磨きをかける。
【男子】
▽3位決定戦
八重山
21―18(8―10,13―8)
浦添
▽決勝
那覇西
23―22(13―11,10―11)
コザ
【女子】
▽3位決定戦
首里
21―16(10―9,11―7)
那覇国際
▽決勝
コザ
22―16(9―8,13―8)
浦添