女児に痴漢…追跡し摘発に貢献 ゲームセンター2職員に感謝状「笑顔の場で許せない」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
豊見城署の與儀淳署長(左から)感謝状の贈呈を受ける仲村匠太さんと森麗美さん=3日、豊見城署

 【豊見城】豊見城署は3日、小学生女児に痴漢行為をした会社員の男(19)の摘発に貢献したとして、ゲームセンター店長代行の仲村匠太さん(33)と同店スタッフの森麗美さん(33)に感謝状を贈った。同日、同署で開かれた贈呈式で與儀淳署長は「しっかり情報を共有し、子どもを狙った被疑者の摘発に協力してくれた」と2人に感謝した。

 事件は昨年12月、那覇市の大型商業施設のゲームセンター内で発生。男が小学生女児の体に触れ、立ち去った。怪しい動きをしていた男を目撃した森さんは仲村さんに連絡、後を追った。仲村さんはすぐに豊見城署に通報。駆け付けた警察官らが男に事情を聞いた。

 豊見城署によると、その後、男は県迷惑行為防止条例違反の容疑で那覇地検に書類送検された。容疑を認めているという。

 森さんは以前から男を不審な人物として警戒していた。今回の事件が起こる前にも店内で他の女児が痴漢被害に遭っていた。被害女児が泣いていることを聞いた森さんは「許せないことだ。ゲームセンターはみんなが笑顔になる場所。絶対に犯人を見つけかった」と当時の心境を語った。森さんが男の特徴を従業員らに共有したことが、男の早期発見とその後の摘発につながった。