沖縄の住宅地価、人気は郊外に集中 最も上昇した市町村は?<県内地価公示>


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 県内の住宅地価はプラス1.0%の上昇だったが、上昇幅は前年より8.5ポイント縮小した。感染症の影響による景況悪化で世帯収入が減少し、先行き不透明感が住宅取得意欲をやや弱めたとみられる。不動産価格が高水準にある那覇市を避け、住環境や交通アクセスの整備が進み、価格に手頃感がある郊外に人気が集まっている。

 市町村別で最も上昇したのは北谷町のプラス5.1%で、1平方メートル当たりの平均価格は15万1300円となった。元々、海沿いの北前や伊平に人気があったが、内陸部の桑江地区の上昇も価格を押し上げた。

 2位の中城村はプラス2.7%で、南上原や新垣など高台地の人気が続いている。3位の糸満市はプラス2.3%で、西海岸道路の4車線化などに伴い、那覇からのアクセスの良さが評価された。同率で3位の読谷村は、大湾東地区や読谷中学校跡地のイオンショッピングセンター整備など、商業施設の建設で住環境の良さが人気となった。

 うるま市はマイナス0.1%と、唯一、住宅地価が前年割れした。コロナ前に人気だった小規模木造住宅の需要が伸び悩んだ。

沖縄の公示地価一覧など詳細はデジタル版(紙面ビューアー)3月24日付6面
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