商業地価は市町村ごとに明暗 宮古はプラス、石垣はマイナス その理由は<県内地価公示>


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 県内の商業地価の変動率は、前年比13.1ポイント減のプラス0.2%だった。県内全体としてわずかながら上昇は継続したが、感染症によって飲食店や観光産業で収益の落ち込みが激しく、調査地点のある17市町村中6市町で前年よりも価格が低下した。

 市町村別で見ると、北谷町がプラス3.6%と最も高い上昇率だった。県内若年層や米軍人家族からの人気が続き、地価を押し上げた。上昇率2位の宮古島市は、外資系ホテルの開業や大型商業施設の建設があったほか、商業地面積の供給不足も価格上昇の要因となった。

 一方、石垣市はマイナス0・6%の下落となった。1平方メートル当たりの平均価格が11万800円まで上昇しており、同じ離島の宮古島市(同6万9500円)と比べて割高感があるほか、旧空港跡地の開発が進んだことで商業エリアが分散し、下落につながった。

 那覇市もマイナス0.6%の下落だった。国際通り周辺は、感染症拡大に伴う緊急事態宣言の発出などで休廃業の店舗が増えており、調査2地点の価格がいずれも下落に転じた。那覇市安里の蔡温橋周辺がマイナス4.2%、パレットくもじ前がマイナス1.5%だった。

沖縄の公示地価一覧など詳細はデジタル版(紙面ビューアー)3月24日付6面
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