工業地価の上昇率、豊見城が全国一、10位内に県内4地点 コロナ禍でもプラスになった理由<県内地価公示>


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工業地変動率で、全国1位の伸び率だった豊見城市豊崎3番地付近=3月22日

 県内の工業地価は前年比3.9ポイント減のプラス17.0%の上昇で、コロナ禍でも需要の高さを示した。調査対象5地点のうち、豊見城市豊崎の上昇率は全国で最も大きかった。糸満市西崎町、那覇市港町、浦添市西洲も全国上位10位に入っている。

 インターネット通販などの拡大に伴い、大型物流施設用地の需要が全国的に高くなる中、県内では倉庫群の供給不足が工業地価を押し上げており、今後も上昇が続く見通し。

 空港、港湾が集中する那覇市との交通の便が良い地域で引き合いが強い。豊見城市豊崎の工業地価はプラス29.1%の上昇で、1平方メートル当たりの価格は10万2千円となった。商業施設の建設などで人の流れが多くなったことも押し上げ要因となった。

 糸満市西崎町がプラス22.4%、那覇市港町がプラス14.0%など、物流需要を背景に二桁の上昇率となっている。

 地価公示分科会によると、工業地は公示地価を大幅に超える価格での取引もみられている。

沖縄の公示地価一覧など詳細はデジタル版(紙面ビューアー)3月24日付6面
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