米軍コロナ19人感染 3月に入って最多 沖縄県「基地内で増加」と推察


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 県は24日、在沖米軍基地内で新たに19人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。感染は複数の基地にまたがり、県独自の緊急事態宣言が解除された3月に入って最多を記録した。米軍関係者の感染者累計は1048人となった。

 新規感染者の内訳はキャンプ・ハンセン7人、嘉手納基地5人、キャンプ・キンザー3人、キャンプ・シュワブ2人、キャンプ・フォスターとキャンプ・コートニーで各1人となった。

 米軍関係の感染の広がりについて、県の糸数公保健衛生統括監は「1月までは入国に伴う検疫で陽性が確認されることが多かったが、3月に入ってからは基地内での発症や濃厚接触者からの感染など、基地内で感染した症例の割合が増えているように思う」と述べた。

 県内の感染拡大が、米軍の感染の広がりと連動しているかどうかについて、糸数統括監は「何らかの関連がある可能性はある」と指摘した。

 一方で、県内の感染拡大については「米軍が主要な要因ではない」との見方を示した。