北部基幹病院は農大跡地に建設 名称は「公立沖縄北部医療センター」


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北部基幹病院の建設が予定されている県立農業大学校の敷地入り口=名護市大北

 【北部】県立北部病院と北部地区医師会病院を統合する「公立北部医療センター(北部基幹病院)」の建設地が、名護市大北の農業大学校移転後の敷地に決まった。他の2候補地と比べ、敷地の広さなど複数項目の基準で評価された。25日、名護市で開かれた同整備協議会で決定した。

 この日の整備協議会では、名称に「沖縄」を加えた「公立沖縄北部医療センター」にすることも決定した。

 1月末の整備協議会で①農業大学校移転後の敷地②名護商業高校跡地③名桜大学周辺用地(名護市有地)―の3案が挙がった。県は1月末からパブリックコメントを実施して意見を募り、システム環境研究所(那覇市)に委託して候補地の評価をした。敷地の広さや関連法令、ライフラインなどの7項目の選定要件で評価し、農業大用地が最も点数が高かった。

 2026年の開院に向けて基本計画骨子を今年6月、素案を11月に確定し、22年2月に基本計画を策定する。診療科は2病院の既存科に加え、がん患者に対応する「腫瘍内科」と「放射線治療科」を新たに設置し、計34科にする方針を示している。県立北部病院で休診中の脳神経外科も含まれている。