さんしんの日、牛舎にも響く「かり~」演奏 写真家ら牛友5人、丑年にちなみ


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龍星白雪を癒やすかのように演奏する(左から)東江朝子さん、玉栄真栄さん、新垣フミ子さん、古波蔵喜代子さん、赤嶺整伸さん=4日、うるま市与那城屋慶名

 【うるま】沖縄県内各地で三線の音色が鳴り響いた「さんしんの日」の4日、うるま市与那城の赤嶺豊さんの牛舎でも演奏会が開かれた。丑年(うしどし)にちなんで、赤嶺さんの父・整伸さん(77)や闘牛写真家の新垣フミ子さん(76)ら5人の“牛友”が集まり、牛たちが見守る中、楽しそうに三線を弾き鳴らした。

 午後6時の時報に合わせて、一斉にかぎやで風の演奏を開始。

 それまで無心にえさを食べていた龍星白雪(りゅうせいしらゆき)も少し顔を上げて、心地よさそうな表情で音色を聴いている様子を見せた。

 「この前の試合で負けてしまったんだけど、これで癒やされたんじゃないかね」と整伸さん。

 その横には翌週の試合に備える龍星美龍(びりゅう)の姿も。牛主の赤嶺さんは「みんなの演奏で“かり~”を付けられたはず」とうれしそうに語った。

 さんしんの日には、欠かさずどこかで演奏をしているという新垣さんも「牛舎での演奏は初めて。牛友たちとにぎやかにできて、良い年になるはずね」と笑った。