首里東高校(新島郁子校長)は4月の新1年生から制服を一新する。創立40年を迎える2023年に向け、学校の活性化を図るのが目的。23年度には1~3年全員が新制服になる。生徒たちが中心になってデザインを決めた。女子はスカートかズボンを自由に選べる。新制服の上着は男女ともに紺色のブレザー。ズボンとスカートはグレーを基調とし、同校のイメージカラーである「東雲(しののめ)色」をあしらった。上着内側の胸元には校訓の「敬達創(けいたつそう)」の文字を入れた。
現行の制服と同じく、新制服も季節を問わず長袖のワイシャツや上着が着用できる。
現行の制服は学ランとセーラー服。同校は昨年、新制服のデザインなどを選定する「E服プロジェクト」を立ち上げた。生徒の中からメンバーを募り、2年の佐久本沙來(さら)さん、川満美空(みそら)さん、神谷和花(のどか)さんが選ばれた。
3人は複数のデザインのサンプルから三つに絞り、全生徒向けにアンケートをして基本デザインを決めた。さらに色の濃さやラインの太さ、リボンの大きさなど細部についてもアンケートなどを実施し、デザインを仕上げた。
生徒会副会長でもある佐久本さんは「『かっこいい』と誇れる制服ができた。これから入学する生徒が『この制服で良かった』と思ってくれたらうれしい」と満足げだ。川満さんは「自分たちがデザインした制服を着てもらえると思うと、わくわくする」と笑顔を見せた。現在も学ランを着用することがある神谷さんは「自分と同じように『好きな制服を選んで着たい』という人の気持ちも考えて、デザインに携わった」と話した。
山田義二(よしつぐ)教頭は「3人が生徒の生の声を聞き、アイデアを組み込んで完成させた。新1年生はこの制服を着て学校生活を楽しんでほしい」と話した。
(中川廣江通信員)