福祉観光バスの「そら観光」が破産手続き コロナで受注減


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 帝国データバンク沖縄支店は26日、福祉向けの観光バス事業を手掛けていた「そら観光」(沖縄市、畑広一代表)が、那覇地裁から破産手続き開始決定を受けたと発表した。新型コロナウイルス感染症による受注減少があった。負債総額や債権者数は不明。同支店の集計で感染症関連の倒産は9件目となった。

 同支店によると、そら観光は2013年に設立した貸切旅客自動車運送業者。県内初の「車イスのまま乗れる貸切バス」を打ち出し、老人会や自治会、町内会などの県内旅行で利用された。

 17年12月期の売上高は約1200万円だったが、他社の参入によって競争が激化。昨年は感染拡大による外出自粛もあって再建のめどが立たず、夏から事業を停止していた。バス事業は沖縄交通運輸(沖縄市)に事業譲渡している。