電子図書館サービス開始 読谷村、村立で全国初


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電子図書館サービスの活用を広く呼び掛ける知花優教育長(右)と泉川良彦館長=14日、読谷村立図書館

 沖縄県読谷村立図書館は14日から、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などからいつでも本を借りて読むことができる電子図書館サービスを開始した。村立図書館で同サービスを導入するのは、全国で初めて。昨年9月の村議会定例会で予算を可決した。

 同日、村立図書館で開かれたオープニングセレモニーで村の知花優教育長は、新型コロナの収束のめどが立たない中、電子図書館サービスは利便性の観点から需要があると指摘。「交通弱者の高齢者や多忙な子育て世代、働き盛りの人など、子どもからお年寄りまで、いつでもどこでも読みたい時に読みたい本が読める環境をつくりたい」と述べ、継続的な利便性向上に努めたいと意欲を示した。

 この日早速、スマートフォンから音声読み上げ機能の付いた1冊を借りた泉川良彦館長も「ライフスタイルに合わせて活用してほしい」と述べ、多くの利用を呼び掛けた。

 電子図書館では3月現在、児童書や人気小説のほか、料理本や趣味、辞典・図鑑、言語学習本など幅広いジャンルの約1300冊が貸し出し可能となっていて、今後順次増やしていく。

 利用対象は読谷村に在住、在学、在勤する人。図書館利用者カードと、カードに記載のIDとパスワードが必要となる。カードの発行は図書館カウンターで手続きできる。貸出点数は3点までで、期間は14日以内。詳細はhttps://www.d-library.jp/yomitan/g0101/top/