お笑い芸人派遣や元警官の遺失物送付サービス… オキナワスタートアップ事業 11社が発表


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自動で笑い声を生成するシステムについて発表するキャンヒロユキ氏=15日、恩納村の沖縄科学技術大学院大学

 沖縄から革新的なスタートアップ(ベンチャー)企業を生み出す「OKINAWA Startup Program2020-2021」(主催・琉球銀行など8社)の、事業発表会が15日、恩納村の沖縄科学技術大学院大学で開催された。11社がビジネスプランなどを発表した。

 放送作家のキャンヒロユキ氏が最高経営責任者(CEO)を務めるlollol(ロルロル、那覇市)は、コロナ禍でお笑い芸人の仕事が激減する中で、ネタ披露や飲み会への芸人派遣などのコンテンツを購入できるサービスを開発している。

 芸人のライブ配信も手掛け、客の反応が見えないという課題を解決するために、視聴者の笑顔をカメラで検知し、笑い声を自動で生成するシステムを構築して現在特許を出願中だと報告した。「反応が分かることで、滑ったネタを繰り返すような悲劇を避けられる」と説明した。

 元県警の警察官という経歴を持つlab(那覇市)の山川宗徳代表は、観光客などをターゲットに、アプリを使って遺失物を代理で受け取り、落とし主へ送るサービスについて発表した。7月ごろに正式に開始するという。