海洋ごみ削減へ、日ロで情報交換 玉城知事も参加


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海岸の漂着ゴミ=2019年12月10日、西表島で撮影

 ロシアのサンクトペテルブルグ市や日本国内の地方自治体などが海洋プラスチックごみの削減について意見交換する日ロ地域交流環境会議が24日、オンラインで開かれた。沖縄からは玉城デニー知事や県の普天間朝好環境企画統括監が参加し、離島県として漂着ごみ問題を紹介した。漂着ごみ対策は国際的な協力が不可欠だとして情報交換などを強化することを確認した。

 普天間統括監は沖縄の漂着ごみの課題として(1)漂着ごみは回収しても繰り返し漂着する(2)離島では処理できずに本島への輸送コストがかかる(3)海外由来のごみが多いため、発生源対策が難しい―と説明した。玉城知事は「知見の共有が取り組みを加速する」と述べ、継続的な情報交換を呼び掛けた。

 会議には大阪市などの自治体に加え、ロシアの環境NGOも参加した。各自治体の対策を説明したほか、最新のプラスチックごみ処理法などが紹介された。