土砂採掘の届け出なく　沖縄県が八重瀬町の業者に厳重注意　戦跡国定公園特別地域

　八重瀬町与座の土砂採掘業者が自然公園法に基づく沖縄県への届け出をしないまま採掘したとして同法違反で県から厳重注意を受けていたことが25日分かった。知事の許可無く農用地を採掘したとして農振法（農業振興地域の整備に関する法律）に基づき町から採掘中止と復旧（埋め戻し）の指導を受けていたことも明らかになった。同日の八重瀬町議会3月定例会一般質問で新垣安弘町長が神谷信夫議員の質問に答えた。

　業者は沖縄戦跡国定公園特別地域内での自然公園法に基づく届け出をせず、2019年4月に県から厳重注意を受けた。また、農業振興地域内の農用地区域にも該当しており、岩石の採取をする際は知事の許可が必要だが、無許可だった。