棚原(沖縄工)全種目大会新で日本一 重量挙げ男子102キロ超級 全国高校選抜


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男子102キロ超級 大会新のスナッチ125キロを成功させる沖縄工の棚原幹勝=28日、金沢市総合体育館(上江洲真梨子撮影)

 全国高校選抜大会は28日、各地で行われ、金沢市で行われた重量挙げは男子102キロ超級で棚原幹勝(沖縄工)がスナッチ125キロ、ジャーク155キロのトータル280キロを成功させ、全種目大会新で初優勝した。女子76キロ超級の仲宗根夢来(本部)はスナッチで大会新の88キロを成功させ、トータル182キロで頂点に立った。

 重量挙げ男子102キロ超級スナッチは、110キロだった大会記録の更新が続出する混戦状態。そんな中、1本目でほかを圧倒する120キロを申告した棚原幹勝(沖縄工)が会場の拍手をさらった。体に沿うようななめらかな曲線を描き、シャフトを頭上まで差し上げると、一気にトップへ。

 県内大会ではたびたび頂点に立ってきたが、初の全国選抜に「めっちゃ緊張してしまった」と2本目の125キロで指を滑らせ失敗。3本目で成功したが、自己記録の130キロを狙っていただけに「あの1本が成功していたら」と落下を悔やんだ。

 続くジャークは2本目で155キロを成功させると、記録更新を狙い、初めて触る160キロ。「最初の引きが弱くて重かった」。差し上げる前にバランスを崩し後ろに倒れた。

 肩から一気に頭上に差すジャークは得意だが「デッドリフトがまだまだ弱い」とクリーンが課題。立ち上がる瞬間の姿勢や差し上げ動作に耐えうる下半身強化など、修正点を多く挙げた。課題をクリアし、総体、国体での3冠達成を狙う。
 (上江洲真梨子)