佐和田が400メートル自由形で県新記録 大城は50メートル自由形で県高校新 JOC春季水泳


社会
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男子400メートル自由形 滑らかな泳ぎで力強く前進する佐和田歩夢=28日、県総合運動公園屋内プール(新里圭蔵撮影)

 水泳の第43回全国JOCジュニアオリンピックカップ春季競技大会(47都道府県通信競技大会)が28日、沖縄市の県総合運動公園屋内プールで行われた。男子400メートル自由形で佐和田歩夢(Nb沖縄)が3分58秒22の県新を樹立した。同50メートル自由形の大城渉星(那覇高)が23秒60の県高新を出した。平良吏美華(沖縄SS豊見城)は女子50メートル背泳ぎで30秒09、100メートル自由形で58秒78でそれぞれ県小新。女子200メートル自由形は當間彩美(沖縄SS前田)が2分5秒04で自身の県中学記録を塗り替えた。200メートルメドレーリレー女子は沖縄SS豊見城が2分1秒78、同男子でニライSCが1分48秒75、200メートルリレー男子はNb沖縄が1分40秒91でそれぞれ県中新を打ち立てた。200メートルリレー女子で沖縄SS豊見城が1分58秒84で県小新。


◆友とさらに進化へ 佐和田

佐和田 歩夢

 次々と記録を塗り替えている期待の星は、この日も好調だった。得意の400メートル自由形で佐和田歩夢(Nb沖縄)が力泳。「最後が結構きつかった」と言うが最後の50メートルでさらにスパートをかけた。「細身なので筋力を付けたい。たまりやすい疲れを取ることを意識している」と体づくりとケアで進化を目指す。

 大城渉星とは那覇高の同級生。クラブ主体で練習するが、部活動にも週1程度顔を出す。昨夏の県高校総体では400メートルと800メートルメドレーリレーメンバーで県高新を出した。「仲良しで技術的な話もよくする。これからも高め合っていきたい」と共に成長していくことを誓った。


◆大城、加速力上げる/工夫凝らし、結果に

男子50メートル自由形 県高校記録を更新し、ガッツポーズをする大城渉星=28日、県総合運動公園屋内プール(新里圭蔵撮影)

 50メートル自由形の大城渉星(那覇高1年)が、JOC全国大会標準記録を上回る23秒60の県高新でゴール。「自己ベストで記録も更新できて気持ちよかった」と笑顔がはじけた。

 記録を伸ばすため、1カ月前からスタートや水中ターンを試行錯誤してきた。スタート時に腕を引く動作を取り入れ、加速力をアップさせた。「距離の短い種目は、スタートとターン後の勢いが大事。水中動作を意識しながら泳いだ」と考え抜いた工夫が結果に表れた。

 得意とするバタフライで県高新はならなかったが、水中での抵抗力を減らしたドルフィンキックを武器に成長を続ける。

 名護中出身。先輩に誘われ、水泳が強い那覇高へ進学した。一人で那覇に住み、水泳と向き合う日々だけにチームメートが支えになっている。「沖縄で一番と言っていいぐらい部内の雰囲気がいい。一人じゃなく、回りのみんなで声掛け合って盛り上げている」と仲間の存在の大きさを実感している。
 (大城三太)


◆前半から速さ意識

 女子200メートル自由形で県中新の當間彩美(沖縄SS前田) 自分の記録を約0・5秒縮めることができた。前半からスピードを上げることを意識し、後半もそこまでペースが落ちなかった。2分3秒台を目標に伸ばしていきたい。