【動画あり】米海兵隊、3Dプリンターで部品自作訓練 島しょ作戦で機動性向上


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3Dプリンターの使い方などを学ぶ海兵隊員=23日、金武町の米軍キャンプ・ハンセン(大城直也撮影)

 在沖米海兵隊は22~26日の5日間、キャンプ・ハンセンで3Dプリンターの使い方やロボット工学を学ぶ集中訓練を実施した。23日、3Dプリンターの技術を学ぶ訓練を公開した。この技術習得は、通常の基地運用で経費や時間を節約すると同時に、作戦時の機動性を高める狙いがある。離島などを占拠して攻撃や補給の臨時拠点を設ける海兵隊の遠征前方基地作戦(EABO)にも関連する。

 米本国にいる民間会社の講師がインターネットを通じて講師を務めた。

 23日の研修では海兵隊員約20人が基礎的な使い方を習得するため、プラスチックで部品を作っていた。

 海兵隊によると、器材や部品を自前で作れるようになれば、部隊の機動性が高まる。部品の設計を登録すれば、世界中の海兵隊員が同じ型の部品を作ることができる仕組みがあり、航空関係の型300種、その他の約千種が蓄積されている。

 普天間飛行場に配備されているUH1多用途ヘリやAH1攻撃ヘリにも3Dプリンターで作った部品を使っている。今回の訓練ではプラスチックを使っていたが、米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)には5種類の金属を扱うことのできる3Dプリンターがある。