琉大が畜産GAP取得 県内初 農場モデル普及へ


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県内初のGAP取得を喜ぶ琉球大学農学部付属亜熱帯フィールド科学教育研究センターの関係者(同大提供)

 琉球大学農学部付属亜熱帯フィールド科学教育研究センターは3月1日付で、農産物の生産工程を管理する認証制度「GAP」の認証を受けた。畜産部門では県内初の取得。大学では宮崎大、宇都宮大に続いて3校目。

 GAPとは「農業生産工程管理」を表す英語の頭文字。農産物の安全、環境への配慮、働く人の労働条件など、さまざまな項目について、基準を満たした農家を認証機関が認定する。持続可能な農業を後押しするため、国際的に広がっている。東京オリンピック・パラリンピックの選手村で提供される料理は、GAP認証を受けた農産物のみが使われる。

 琉大が受けたのは、日本GAP協会が認証するJGAPで、県畜産振興公社などの協力を得ながら、3年をかけて取得したという。
 同研究センターの内藤重之センター長や、波平知之助教は「学生の教育はもちろんのこと、県内における畜産農場のモデルとしてGAPの普及に取り組んでいきたい」と話した。