発信の場「支えて」 中高生、継続へ協力訴え 沖縄市であす「鬼鷲」公演


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組踊「鬼鷲」のブルゾンを着て、観劇と寄付を呼び掛ける高校3年生の出演者=3月27日、那覇市の琉球新報社

 【沖縄】三山を統一し琉球王国を築いた尚巴志を題材にした現代版組踊「鬼鷲(うにわし) 琉球王尚巴志伝」が4日、沖縄市民会館である。出演者らが3月27日、那覇市の琉球新報社を訪れ、観劇と、公演継続のための資金を募る「鬼鷲応援プラン」へ協力を呼び掛けた。

 「鬼鷲」は2015年から県内各地の中高生を対象に出演者を募り、毎年上演してきた。

 今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、開催見送りも検討されていたが、ことしで鬼鷲を“卒業”する高校3年生のために、後輩の出演者が中心となり開催を決めた。

 一方、コロナの影響で公演に向けた広告集めが例年より難しく、感染対策で客席数を制限する必要もあり、財源が課題だという。

 出演者の城間魁生(かいと)さん(18)=那覇市=は「鬼鷲は中高生が自分たちが住む沖縄の歴史を学び、発信する貴重な場。応援してほしい」、真栄城怜花さん(18)=北中城村=は「公演を成功させ、後輩の活動につなげたい。悔いが残らないように演じたい」と話した。

 公演は午後1時と午後5時半の2回公演。入場料は2千円。「鬼鷲応援プラン」は3千円の寄付から10万円まで6プランある。各プラン共通特典として出演者によるお礼動画が付く。

 10万円のプランにはタオル、キーホルダー、ブルゾン、前回公演DVDが付く。振込先はゆうちょ銀行で記号18230、番号37106311。他金融機関からは(店番828)口座番号3710631。問い合わせは事務局(電話)098(966)4108。