豊見城市議会の土砂採取意見書否決に抗議の座り込み開始 ガマフヤー具志堅さんも激励


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具志堅隆松さんに「すごい行動だと思う」と激励される金城博俊さん(右)=3日、豊見城市役所前

 【豊見城】豊見城市議会が沖縄戦戦没者の遺骨が残る可能性のある本島南部の土砂を埋め立てに使用しないよう国に求める意見書を否決したことを受け、市内でトマト農家を営む金城博俊さん(43)=根差部=が3日、同市役所前で抗議の座り込みを始めた。土砂採取断念を求めハンガーストライキをした遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんが激励に訪れ、「勇気ある行動だ」とねぎらった。座り込みは8日まで続ける予定。

 金城さんは午前中にトマトの収穫をし、予定通り午後1時に市役所前に到着。友人らとテントを張り抗議を開始した。市議会に土砂採取断念を求める意見書を再度採決し、可決するよう求める署名も募っている。3日は101筆の署名が集まった。

 具志堅さんは「市民が市議会に意思表示するのはすごい。勇気ある行動だ」と激励した。市豊崎から署名に駆け付けた垣花正國さん(74)は「戦没者や遺族の心情を思うと許してはならない問題。(金城さんは)よく立ち上がってくれた」と言葉に力を込めた。国内外で活動するフォトジャーナリストの安田菜津紀さんや、お笑い芸人の「せやろがいおじさん」こと榎森耕助さんらも訪れた。