沖縄セルラー電話(湯浅英雄社長)は1日、高校のない離島から親元を離れて進学する生徒を対象に、無償でスマートフォンを提供する「離島ケータイ奨学金」の交付式を那覇市の本社で開いた。2021年度は過去最多の約60人に提供した。15年度の開始以降、交付を受けたのは今回を含めて約300人に上った。
同制度は無償でスマホを提供するほか、高校在学3年間の通話料、通信料を免除する。
与那国島から浦添工業高に進学する冨澤怜実さん(15)は「与那国島では町の図書館がない。図書館などでたくさんの本を読んで勉強したい」と話した。与那国島から知念高に進学する前外間葵さん(15)は「勉強や親との連絡でスマホを活用していきたい」と述べた。