SNSの使い方気をつけて…「せやろがいおじさん」が高校生に講話


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SNSへ悪ふざけの動画をアップする危険性などについて話す榎森耕助さん=3月17日、八重瀬町富盛の南部工業高校

 【八重瀬】八重瀬町の南部工業高校は3月17日、SNS(会員制交流サイト)の危険性を学び、正しい使い方を身に付けることを目的に講話会を開いた。せやろがいおじさんとしてテレビやネットで活躍する、お笑い芸人リップサービスの榎森耕助さんが講師を務めた。参加した約80人の2年生は榎森さんの軽妙な語り口から繰り出される体験談や時事ネタを聞きながら、SNSの問題点を学んだ。

 榎森さんはSNSで相手を誹謗(ひぼう)中傷することが社会問題化していると指摘。自身が加害者にならないためにもネット上での発言は「事実かどうか1回考えてほしい」と説明した。

 そして、人格攻撃と批評・批判の線引きは難しいとして「言葉選びが大事」と強調。他人の写真を勝手にネット上にアップするのは肖像権の侵害になるとして、「許可を取るか、モザイクをかけて」と対応方法を伝えた。

 また、SNSを通じ事件に巻き込まれた18歳未満の子どもの人数が2019年に2082人いたことを示し「ネットは匿名が多くいくらでも嘘をつける。ネットで出会った人と直接会うのはやめて」と注意を呼び掛けた。

 普段からSNSを使用する玉城流輝(りく)さん(17)は「SNSやネットで知らない人と深く関わらないように気を付けたい。友達の写真をアップする時も許可をもらってからするように注意したい」と述べた。

 比嘉桐子さん(17)は「相手を傷つけたくないので、ネットでコメントするのは控えようと思う。SNSは面白いけど、危ないなという意識も持ちたい」と語っていた。