「入学式どころではない」米軍機が2日連続飛行 式直前に騒音100デシベル 宜野湾や北谷 


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小学校の入学式が始まる直前に、米軍普天間飛行場から離陸する米軍のCH53E大型輸送ヘリコプター=8日午前9時8分、宜野湾市内(金良孝矢撮影)

 【中部】県内の公立小学校や県立特別支援学校の入学式が開かれた8日、米軍嘉手納基地や普天間飛行場では、各教育委員会が飛行自粛を求める中でも米軍機が飛行した。中学校や高校の入学式があった7日に続き2日連続。小学校の入学式直前には「電車通行時のガード下」と同じとされる100デシベル台の騒音が発生し、住民から「入学式どころではない」などの苦情があった。

 嘉手納町の小学校では午前10時ごろ入学式があったが、直前まで嘉手納基地のF15戦闘機複数機が飛行した。北谷町の砂辺局では午前9時43分に最大106・0デシベル(速報値)を記録した。

 宜野湾市では、入学式が始まる直前の午前9時すぎ、普天間飛行場からCH53Eヘリコプターが離陸し、周辺上空をF15が飛行した。同飛行場ではF15の2機が午後2時40分すぎに2回飛来し、上大謝名公民館で最大108・0デシベル(速報値)を観測した。

 7日は中学校や高校の入学式中に米軍機が飛行した。読谷村や宜野湾市の中学校の入学式では、校長や生徒のあいさつが一時途切れたり、聞き取りにくい状況があったりした。県教委によると、那覇市内の高校で飛行音により式が一時中断し、浦添市内の高校でもヘリの音が7回ほど聞こえた。県教委は2月に沖縄防衛局を訪れ、小中高の入学式などに飛行しないよう求めていた。

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