集落にジンベエ泳ぐ 安田小児童、民家の塀に壁画 国頭


この記事を書いた人 アバター画像 慶田城 七瀬
民家のブロック塀に壁画を描く安田小学校の児童ら=3月26日、国頭村の安田協同店前

 【国頭】国頭村立安田小学校は、総合学習の一環で児童全員で集落内民家周囲のブロック塀に壁画を描いた。場所は安田協同店向かいの民家。絵は元美術教諭である同校の田仲浩美校長が指導した。

 3月10日に、久保摩尚(まな)さん(当時1年)、田仲校長、担任教諭らが噴射機を使ってブロック塀のシミや汚れを落とす作業を行った後、摩尚さんが校庭で散歩しているニワトリのタマゴやカメ、どんぐり、ジンベエザメなどをチョークで下絵を書いた。26日には、全児童が下絵をベースに追加して絵を描き、色塗りをして完成となった。描かれたジンベイザメの背中には安田小の全児童8人とヤンバルクイナが乗り、楽しく遊んでいる様子や貴重な生物が描かれている。

 田仲校長は「子どもたちは、総合学習の中でSDGsに取り組んでいる。普段、子どもたちが活動してきたことを絵で表現できたらと思いつき、島袋武志区長と相談して実現した。この絵を見て地域のおじー、おばーも元気になってほしい」と話した。

 大城聖愛(きよら)さん(当時4年)は「自分が、ジンベイザメの一番先頭に乗って遊んでいるのを書いたので、とてもうれしい」、増田山太(さんた)さん(当時5年)は「色使いを考えるのが難しかった。校長先生に習ってうまく描くことができた」と感想を話した。(新城高仁通信員)