ナビィータ6発発進、大分に完勝 九州女子サッカーリーグ


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 女子サッカーの九州リーグ1部は10日、南風原町の黄金森陸上競技場などで開幕した。新型コロナウイルスの影響で昨季は中止となり2年ぶりの開催。ヴィクサーレ沖縄FCナビィータは6―0でヴェルスパ大分レディースに完勝し、白星発進した。前半6分に先制するなど終始ボールを支配。畳み掛けるように前半だけで4得点を挙げた。後半も優位に試合を運び、2点を追加した。次戦は5月16日午前11時から黄金森陸上競技場で秀岳館高(熊本)と対戦する。


主将宮里 3ゴール

ヴィクサーレ沖縄―ヴェルスパ大分 前半8分、左サイドからのクロスに頭で合わせて初得点を挙げるヴィクサーレの宮里留依(右)=10日、南風原町の黄金森陸上競技場(謝花史哲撮影)

 主将を務めるFWの宮里留依が開幕勝利をけん引した。チーム最多のシュート6本を放って3得点。「いつも以上に気持ちが入っていた。自分でもびっくり」と久しぶりのリーグ戦勝利に声を弾ませた。

 リーグ中止の昨年を除き2年連続で落としていた開幕戦。初戦黒星が重たく響いた苦い経験を踏んでいた。待ちに待ったリーグ初戦でもあり「最初ははっきりプレーしよう。難しいことは考えない。応援してくれるみんなのために全力プレーを見せよう」とチーム内で確認。「シンプルに走り負けない。楽しくやる」とボールを追いかけた。

 先制直後の前半8分。左サイドからの駆け上がりに反応し、逆サイドからゴール前に走り込んだ。「信じて走ったら絶好のボールが来た」とクロスを頭で合わせ初得点。後半にはドリブル突破し、鮮やかに最後の1人をかわしてネットを揺らす。右サイドからのミドルシュートでハットトリックを達成した。

 試合終了後、約150人の観客に向け「優勝できるように頑張りたい。応援お願いします」と一礼。中止期間中も支援してくれた関係者のためにも今季こそ悲願の優勝、そして皇后杯出場を果たす。

 (謝花史哲)