原因不明のシークヮーサーの立ち枯れが相次いでいる本島北部の活性化のために、沖縄物産企業連合(那覇市、羽地朝昭社長)などは12日、今帰仁村湧川の農地にシークヮーサーの苗木を10本植樹した。農地は沖縄アロエ(名護市、湧川英男社長)が開拓、整備した約6千坪の耕作放棄地で、年内に約500本を植樹する予定。
北部地域では名護市、本部町などで、シークヮーサーの木の根元が腐り、葉が黄色みを帯びて枯れ落ちる被害が報告されている。
7月に創立20周年を迎える沖縄物産企業連合の羽地社長は、植樹事業について「県民が愛するシークヮーサーの産地を目指し、魅力を世界に広げたい」と力を込めた。
湧川の農地では5年後に12・5トンの収穫が見込まれ、収益の一部を村内の学校に寄付する予定としている。
沖縄アロエの湧川社長は「植えた後のケアも大事だ。病気のない、他の農家の見本になるような産地にしたい」と述べた。