1万5千個の安全ピンをつなぎ世界観を表現 空間芸術とファッション融合「ピクチャーズ」で作品展


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傘の骨などを素材にしたピクチャーズの服。背景は花城勉さんの作品=3月20日、那覇市松尾のピクチャーズ・プレスルーム

 【那覇】アパレルブランド「ピクチャーズ」(那覇市)のファッションショーと、アーティスト・花城勉さんの作品展が3月20日、那覇市松尾のピクチャーズ・プレスルームで開催された。ファッション関係者ら約100人が県内外から訪れ、ファッションと空間芸術がコラボする世界に酔いしれた。

 花城さんは、空間全体を作品として体験させる「インスタレーション」を展示。安全ピン約1万5千個を約3カ月かけてつなぎ合わせ、コロナ禍の現在から未来へと向かう世界観を表現した。同日から4日間展示された。

 ピクチャーズとしては20年ぶりとなるショーの開催。デザイナーの大城司さんが、花城さんの「日常にある物や無価値な物を素材にして再構築する」というコンセプトに影響を受け、アトリエの片隅にあったという材料を活用して制作した。計19作品を4人のモデルにより発表し、傘の骨やごみ袋などを服の一部として大胆に取り入れた作品に、観客らは目を引きつけられた。
 (長浜良起通信員)