島袋区長は集落をパトロールしながら、イルカンダの開花状況を確認しており、3月10日ごろに最初の開花を確認した。その後、20日、25日には開花状況を写真に収めた。最後に花を確認したのは4月4日ごろで、8日正午に確認した際、満開のイルカンダの花が消滅していたという。
島袋区長は「故意に切り取った行為であることは明らかでありとても残念だ。花は持ち帰っても、すぐにしぼんでしまうし、実もちゃんと付いてない。いったい何に使うのか見当がつかない。この行為に心が痛む」と悲しんだ。
今後やんばるが世界自然遺産に登録されれば、こういうことが増えるのではないかと懸念を示し「他の場所も含めてみんなで、貴重なかけがえのない豊かな自然環境を後世に残すことが私たちの責務です」と話し、自然保護への配慮を訴えた。
(新城高仁通信員)
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