女子1部・宜野湾ガスが初優勝 男子1部は興南BICが連覇 県一般ハンドボール


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
女子1部決勝 後半、厳しいマークをかわし、シュートを決める宜野湾ガスクラブの當眞貴和子=18日、ANAアリーナ浦添(ジャン松元撮影)

 ハンドボールの第54回県一般選手権最終日は18日、ANAアリーナ浦添で各部の決勝が行われ、女子1部は宜野湾ガスクラブが29―19でレキオクラブに勝利し初制覇した。男子1部は興南BICが25―18でHC FURIMUNに勝ち、頂点に立った。男子2部は具志川HC、女子2部はMLN沖縄が優勝した。マスターズの部は興南OB、マスターズ50sの部は沖縄教員が制した。一般の大会は新型コロナウイルスの影響で1年間中止され、選手権は2年ぶりの開催となった。男女1部の上位チームは九州一般選手権(5月・熊本)への出場権を得た。

◆堅守速攻で悲願かなえる/宜野湾ガス

 主将の仲宗根由香利が宙に舞う。創部15年の宜野湾ガスクラブ。悲願の1部優勝にチームは胴上げで喜びを分かち合った。立ち上げメンバーの仲宗根は「入れ替わりもありながら、昨年に力のある若手も入って、ようやく優勝できた」とメンバーの努力をたたえた。

 勝因は堅守速攻だった。1点リードの前半の序盤、仲間のパスカットで走り出した當眞貴和子がロングパスを敵陣深くでつかみ、すぐさまシュート態勢に。体をねじってディフェンスをかわしゴールを決めきった。1点をせめぎ合う状況から初めて2点差にし、このリードを守りながら後半もDFラインからの縦パス1本で何度もゴールをこじ開け、勝利につなげた。

 この日チームトップの13得点を挙げた當眞は、日本リーグの大阪ラヴィッツを昨年退団し、新加入した。同じコザ高出身が多く、入団を決めたという。1部に参入して5年。當眞ら3人の若手加入で厚みが増した攻撃を発揮した。

 當眞は「(チームは)雰囲気の浮き沈みがまだ課題。切り替えの早さを意識できたらもっと強くなれる」と意気込む。仲宗根は「できるなら上を目指す。九州でも勝ち上がっていきたい」とさらなる成長を誓った。
 (謝花史哲)

◆久しぶり公式戦 楽しんでプレー/興南BIC

男子1部決勝 後半、ジャンプシュートを放つ興南BICの宮城護

 久しぶりの公式戦を心から楽しみながら興南BICが連覇を果たした。主将の宮城護は「大会は昨年の2月以来。コロナで練習もまともにできなかった。久しぶりのゲームで勝利できて良かった」と笑った。

 立ち上がりは動きが硬く開始12分ごろまで2―3と点が伸びない。堅守からの攻めを狙うが、逆に速攻を受ける。ここで昨年加入のGK宮里泰生が1対1の攻撃を阻止。「うおっしゃー」とほえ、チームを鼓舞した。

 雰囲気は徐々に上向き、前半で4点をリード。後半も「声を出していこう」と互いに励まし合い、好プレーにはみんなで喜んで、流れを渡さなかった。

 宮城は「県代表として九州を突破し、念願のジャパンオープン出場をつかみたい」と目標を語った。