カンボジアに保育園を開園 沖縄市のNPO法人が「子どもたちの命を守る施設」


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 【沖縄】アジア各地で学校や井戸などを建設している沖縄市の認定NPO法人アジアチャイルドサポート(池間哲郎代表理事)が、このほどカンボジアに保育園を開園させた。新型コロナウイルスの影響で工事が遅れたが、2月ごろから本格的に子どもたちを受け入れている。

 新たな保育園ができたのは、首都プノンペンから東へ自動車で2時間ほど離れたポノントッチ村。内戦時に埋められた地雷が残り、子どもたちを外で遊ばせるのが難しいという。以前は周辺地域の農家の子どもを寺院で受け入れていた。

 保育園は支援者からの寄付や賛助会費で建設した。同法人がカンボジアで建設した保育園は3施設目。他の国の保育園、学校などを含めると計112校目となる。

 同法人の宮國直樹課長は「子どもたちの命を守る施設が必要だった。現在は隣村の子どもを含め70~80人を受け入れている。都会に出稼ぎに出ている親も多いが、安心してもらえていると思う」と話した。

完成した保育園で学ぶ子どもたち=カンボジア(アジアチャイルドサポート提供)
ポノントッチ村に完成した保育園=カンボジア(アジアチャイルドサポート提供)