沖縄銀行(山城正保頭取)の電子決済アプリ「OKIpay(オキペイ)」と、ファルモ(東京、広井嘉栄代表)が提供するアプリ「おきなわ電子おくすり手帳」が連携し、スマートフォンで調剤予約ができるサービスを5月10日に開始する。
オキペイアプリを立ち上げて処方箋を撮影し、加盟店に画像を送ると、指定した時間に受け取りが可能となる。服薬する薬のデータも「おくすり手帳」に蓄積される。調剤までの待ち時間の短縮のほか、スマホで服薬履歴が手軽に確認できることから、介護や子育てで家族の薬の管理などにも活用を期待している。
「おきなわ電子おくすり手帳」は県薬剤師会が推奨するアプリで、オキペイで調剤予約して薬を受け取ると、薬局側が調剤した薬のデータをおくすり手帳アプリ内に書き込む仕組み。オキペイ、おくすり手帳のいずれも利用は無料。
沖銀によると、オキペイで調剤予約ができる薬局は、今月27日時点で主に本島中南部の22店舗だが、薬剤師会と連携して加盟店舗を全県に広げていく考え。調剤後にオキペイアプリを使って、沖銀の口座から引き落としで決済が可能となるサービスも順次展開していく。
県薬剤師会の西川裕常務理事は「利便性の向上につながるほか、なるべく接触しないで薬を受け取れるようになる」と語った。
沖銀デジタル事業部の砂川雄一郎部長は「おくすり手帳アプリとの連携で、より便利な機能が追加された。多くの調剤薬局で広がってほしい」と語った。