無敗牛と強豪牛が激突!「GW与勝闘牛」のみどころは? 5月2日開催


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【うるま】ゴールデンウイークを闘牛観戦で楽しもうとG☆W与勝闘牛大会(主催・与勝闘牛組合、共催・琉球新報社)が、5月2日午後1時からうるま市石川多目的ドームで開かれる。注目のシーの一番は、3連勝無敗の刃誡皇に対して北部の横綱牛雷神鸞丸かもが与勝組合に移籍しての激突。シーの二番は、沖縄全島一牛を狙う大獣王が白鷹山と復帰戦に挑む。

 前売り券は、屋良ビデオ、国栄ビデオ、キャッスルハイランダー、まんぷく食堂で販売。なお、中高生は当日券を販売。その他、ヤギ2頭、大型テレビ、旅行券、ホテル宿泊券などが当たるお楽しみ抽選会も予定。

 ■(シーの一番)刃誡皇×雷神鸞丸かも

 刃誡皇は、長くて鋭く尖(とが)った角を使っての割り技で相手を破壊攻撃することからその名前が付けられている、3連勝無敗の若手有望牛だ。初戦は2017年6月11日の若手花形大闘牛大会。対戦牛の戦闘ムサシをわずか57秒で圧倒した。2戦目は、18年6月の胡屋闘牛大会で成伸に勝利。続いて、3戦目は同年11月の与勝闘牛大会でベテラン牛の具志川花形に得意の荒技をさく裂させての白星。負け無しの3連勝と快進撃を続けている。今回、十分な稽古とトレーニングを積んで万全の態勢で横綱戦に挑む。

刃誡皇
雷神鸞丸かも

 対戦相手の雷神鸞丸かもは、軽快なフットワークと横に長く広がった角を武器に掛け技からの腹取り速攻を仕掛ける横綱ランクの強豪牛だ。これまでの戦歴を見ると、16年3月の本部大会が初戦。対戦相手の白龍パンダに敗北。しかし、初戦敗退を教訓に見違えるような成長ぶりを発揮。2戦目以降は、へーばる号、金成目黒、まちかんてぃー20、呉我山トラムクーと強豪牛を撃破するなど4連勝。18年元日の新春北部闘牛大会では横綱戦に登場。対戦牛の新力號と激闘を演じたが競り負けた。直近では、20年の北山食堂杯新春大闘牛大会で拳勝王に勝利。今回は、北部組合から与勝組合に移籍しての初戦だ。戦歴6勝3敗。

 雷神鸞丸かもが、闘牛界でも屈指の荒技を放つ刃誡皇の攻撃力をいかに封じ込めるかが勝負のポイントになりそうだ。

■(シーの二番)大獣王×白鷹山

 大獣王は、湾曲して鋭く尖った角を武器に強烈な割り技からの腹取り攻撃を繰り出す闘牛界最大級の超大型だ。去る3月7日に行われた第4回平成若猪会大闘牛大会の横綱戦で上地大宝との頂上決戦で死闘を演じたが惜敗。それからわずか2カ月足らずでの復帰戦だ。過去には全勝工業勝進龍、将龍成、マンモス一華剛、神風ガン太などの強豪牛を撃破する実績を持っている。戦歴4勝1敗。

 白鷹山は、横開きの長い角を使っての腹取り速攻を得意とする白毛の大型牛だ。去る3月7日の第4回平成若猪会大闘牛大会の大関戦で全勝工業勝進龍と対戦。相手の割り技攻撃に対して一歩もひるまず果敢に立ち向かったことが観衆から高く評価されている。

 白鷹山が大獣王の腹取り攻撃をかわして持久戦に持ち込めるかどうかが勝負の鍵となりそうだ。

(平川康宏通信員)