沖縄コロナの開示資料の黒塗りで玉城沖縄知事の説明は?


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沖縄県庁

 新型コロナウイルスの感染が昨年7、8月に広がった経緯を示唆する相関図に観光業が含まれていた件で、玉城デニー知事は28日の記者会見で見解を問われ「当時の感染拡大は、やはり飲食店から市中感染が広がった」と答えた。相関図は、調査団体の開示請求に対して県が個人情報として黒塗りにして開示した。実際は個人情報が含まれておらず、問題視されている。

 玉城知事は、感染が広がった要因に観光は入っていないのかと追加で問われると「おそらく観光もあっただろうし、米軍のパーティーなどもあっただろうし、さまざまな要因から感染が広がった」と述べた。

 相関図を黒塗りにした対応については改めて「規定に基づいて判断した」としつつ「開示できる情報と保護すべき情報をもっとしっかりと精査し、できるだけ出せる情報は出せるよう検討してほしいと部局に指示も出している」と強調した。

 一方、今回、黒塗りで開示した資料についても精査が不十分だったのではないかとの指摘には「やはり(個人が)類推されることが明らかだった」と否定した。問題となっている相関図とは異なるページを引き合いに「顔がはっきり分かる写真も入っていた」などと答えた。

 知事の認識をただす質問に「私は決裁権者ではなく、経緯は部局の方が詳しく知っている」として事務方に対応を振る場面もあった。