【沖縄】沖縄市は4月から、市内の道路やカーブミラーなどが損傷していた場合にスマートフォンで写真を撮って送信すれば、位置情報と一緒に市に通報できるアプリを導入した。従来は市民からの電話通報を受けて毎回現場を確認していた。市によると、道路の損傷に関する通報は年間約1800件あるが、アプリの導入で確認作業が省略できる。この種のアプリ導入は県内市町村で初めて。
導入した「沖縄市道路通報アプリ」はアプリを起動した状態でカメラで撮影し、地図で示された位置情報や損傷の種類などの情報を加えて市に報告する。
損傷のある地点が県道や国道だった場合、市は県や国に通報するという。
県外の他の自治体で導入している類似のアプリには、道路の他に公共施設の破損などを報告する機能も備えたタイプもあるが、市は使い方が複雑になるデメリットも踏まえ、当面は市内の道路情報に限定したアプリとして運用する。
アプリは姉妹都市の大阪府豊中市が導入していたのを参考に導入を決めた。豊中市のアプリを制作した神奈川県の企業に制作を依頼したため、制作費を抑えることができたとしている。導入費用は66万円、使用料は月に6万円。
市によると、アプリは25日時点で207件ダウンロードされ、28日までに18件の通報があった。市は「より多くの人に活用してほしい」とダウンロードを呼び掛けた。