【南城】沖縄県南城市(瑞慶覧長敏市長)と沖縄通信ネットワーク(OTNet、仲地正和社長)、オーシーシー(天久進社長)は今月から、遠隔の水道検針を活用して高齢者を見守る実証実験を始める。瑞慶覧市長と仲地社長、オーシーシーの屋比久友秀取締役が26日、南城市役所で会見して発表した。水道検針で高齢者を見守る実証実験は県内初という。
実験ではIoT(モノのインターネット)技術を活用した「水道スマートメーター」を、55の高齢者世帯に設置する。1時間に1回使用量のデータが蓄積され、水を長時間使用していない場合はメールやスマートフォンのアプリで、離れた家族や支援員らに通知する。もしも異変があった場合は、早い段階で安否確認ができる。異常がなければ毎朝1回、水を使用したことを通知する。
市ではSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向け、住みよい社会の実現と地域包括ケアシステムの構築を目的として検証に取り組む。瑞慶覧市長は「高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるように、2社と相互連携して1年間検証したい」と話した。実証実験は来年3月まで実施予定。