沖縄県内で唯一、公道で開催された石垣市での聖火リレー。市中心街の730交差点をスタート地点に、14人のランナーが平和の火をつないだ。沿道には多くの市民が詰め掛け、新型コロナの感染防止のため、声援の代わりに手や太鼓をたたいたり、小旗を振ったりして応援した。石垣第二中学校の吹奏楽部による演奏もあり、ランナーを力強く後押した。
石垣島出身でボクシングの元世界チャンピオン、具志堅用高さんは最終走者として走った。沿道に集まった人たちの笑顔を見て、1976年に世界チャンピオンになった際の石垣島でのパレードを思い出したという。リレー後の取材で「胸がいっぱいになった」と話した。
市内の自営業の仲村貴乃さん(43)は「聖火がトーチにともされた瞬間が印象的だった。石垣まで聖火リレーが来たことに感動した」と話した。