1年越しトーチの重みは「心にずしり」 八重山高生、念願かない笑顔


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沿道に手を振り走る大久禮さん=1日午後、石垣市

 1年越しに手にしたトーチの重さは「心にずしりときた」。第3走者として走った八重山高1年の大久禮(らいむ)さん(15)=石垣市=は、多くの人がつないできた聖火を目の前にし、その重みを感じた。

 小浜島出身。スポーツが大好きで、中学2年の頃、聖火ランナーに応募し、選ばれた。だが昨年、五輪は延期に。「がっくりきた」と振り返るが、再び巡ってきたチャンスに「楽しく走ろう」と心に決め臨んだ。

 本番では、小浜島から家族や親戚、共に石垣島の高校に通う友人も駆け付けた。走り始めは緊張したが、知っている顔を見つけ「うれしくなった」と笑う。八重山高では強豪のソフトテニス部に所属している。五輪に関われたことで、自分自身の目標への思いも強くなった。「チームの一員として活躍し全国大会に出場したい」