「次は甲子園優勝が目標」九州王者の具志川商業が凱旋


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春季九州大会で初優勝を飾り、那覇空港に到着した具志川商ナイン=1日あ

 30日まで大分県で行われた高校野球の春季九州大会で、初優勝を飾った具志川商ナインが1日、鮮やかな赤い優勝旗を手に空路で沖縄に戻った。那覇空港の到着ロビーには、航空会社スタッフ直筆の似顔絵ボードや「優勝おめでとう!」と記した手作りの横断幕が掲げられ、県高野連の関係者らが拍手で出迎えた。春季九州大会の県勢の優勝は13年秋、14年春と2季連続優勝した沖縄尚学以来7年ぶり。野球部創設以来、初めて手にした優勝旗を誇らしげに掲げ、凱旋(がいせん)した。

 昨秋の九州大会で8強入りし、今春の選抜大会に21世紀枠で初出場した。選抜での経験を糧に九州の頂まで駆け上がった。

 初戦の2回戦で東明館(佐賀)に3―0、準々決勝は長崎商を8―4で破り4強入り。準決勝は秋季九州、選抜と2度敗れている福岡大大濠との再戦となり、堅守で零封、打っては12安打で8―0の七回コールド勝ちを果たし「3度目の正直」(喜舎場正太監督)で決勝へ。勢いはとどまるところを知らず、九州国際大付(福岡)との決勝は好機を着実にものにして、3―1で九州王者を初戴冠した。

 粟國陸斗主将は、選抜大会2回戦で福岡大大濠に負けた夜を振り返り「次は九州大会で優勝を目指して全員で頑張ろう、とやってきた結果」と改めて喜びをかみしめた。夏の選手権大会に向け「次は甲子園で優勝という大きな目標に向けて明日から気を引き締めて頑張る」と誓った。