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今年2月、本島南部の高校3年生(当時)を含む3人が「覚醒剤取締法違反」で逮捕されていたことが分かりました。
3人は「販売目的で所持していた」と容疑を認めており、SNSを使って売買を繰り返していたとのことです。
若い世代が違法薬物を入手し検挙される件数は年々増えています。違法薬物の売人は、SNS上で「隠語」【※1】を使って商品の宣伝を行います。
中高生が日常的に利用するSNSアプリで、すぐに違法薬物を購入できてしまうのです。
※1 隠語 … 大麻は「野菜」、覚醒剤は「アイス」、直接会って受け渡しを行うことを「手押し」などと言い換え、バレにくく、そして親近感を覚えさせる表現を使います。
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SNSで接触した後、匿名性の高いメッセージアプリでやり取りを引き継ぎ、警察の捜査を混乱させます。
こうした手口で犯罪に誘い込むのは、違法薬物だけではありません。「闇バイト募集」「高額収入」と呼び込み、結果的に振り込み詐欺のメンバーとして犯罪に参加させられる事件もありました。
SNSには落とし穴がいっぱいあるということです。
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こうした事件に巻き込まれないために取れる対策は3つ。
まずは「手押し」などの隠語を、SNSアプリでミュート登録すること。そうすると隠語を含んだ投稿が表示されなくなります。
次に犯罪の「手口」をニュースなどで知ること。そうすることで身近に発生した際に警戒することができます。
最後は犯罪に引っ張られないように心の状態を安定させることです。
人は余裕がなくなると冷静な判断ができません。自分の心の状態をうまく察知し、余裕がない場合はSNSやスマホと距離を置くことも有効な手段です。
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ スマートフォンアドバイザー、フリーライター。沖縄県サイバー防犯PR大使を務め、スマホやインターネットの活動講座を学校などで実施。本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」(旬報社)も発売中。