キングス 猛追及ばず 名古屋Dに延長88ー93 第53戦


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キングス―名古屋D 第3クオーター、ゴール下で激しく競り合うドウェイン・エバンス(左) =2日、名古屋市のドルフィンズアリーナ(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは2日、名古屋市のドルフィンズアリーナで名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(西地区4位)と今季第53戦を行い、88―93で敗れた。通算成績は39勝14敗。第3クオーター(Q)中盤で最大21点差を付けられながらも第4Qに追い付き、勝負は延長に。ドウェイン・エバンスらが活躍したが、最後は内外から得点を決められ、突き放された。次戦は5日午後1時5分から、沖縄アリーナで千葉ジェッツと対戦する。

後半持ち直せた

 藤田弘輝HC(キングス)の話 流れが悪い時間帯が多かったが、後半に立て直してファイトできたことは良かった。チャンピオンシップでも同じような展開は必ずくる。その時に自分たちのやってきたことをやり続けられるようにしたい。

 第3Q残り約2分、差は19点。最大16点差をひっくり返した前日の試合を思い起こさせるキングスの猛追が幕を開けた。

 強度の高い守備で流れをつくると、ジャック・クーリーのフックシュートや今村佳太のドライブで攻撃に火が付く。第4Qに入っても勢いは衰えず、クオーターをまたいで連続18得点。その後に逆転するなど、一気に勝負を振り出しに戻し、オーバータイムへもつれ込む接戦を演じた。しかし、延長は名古屋のエースガード齋藤拓実や点取り屋のレオ・ライオンズに勝負強さを発揮され、一歩及ばず惜敗した。

 進出が確定しているチャンピオンシップ(CS)を見据える藤田弘輝HCは「相手に強烈なプレーメーカーがいる場合、やってきたことの質を上げるのか、こちらが戦術を変えて適応するのかの判断はしないといけない」と接戦での戦い方に課題を見付けたよう。「CSにいい状態で入ることが最優先」と語る岸本隆一も「コンディションを整えつつ、目の前のワンプレーにベストを尽くしていきたい」と力を込めた。