しまくとぅば使用13.5ポイント減 20年度県調査 「親しみある」84% 「使う」43%


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 県文化観光スポーツ部は4月30日、2020年度しまくとぅば県民意識調査の結果を発表した。しまくとぅばに「親しみがある」と答える人が8割程度いる一方、「あいさつ程度以上使う」という人は年々減少し、4割にとどまっている。

 しまくとぅばを「主に使う」「共通語と同じぐらい使う」「あいさつ程度以上使う」と答えた人は43・2%で、前回調査(19年度)より13・5ポイント減少した。しまくとぅばをビジネスや公共の場で使用してもよいかについて「そう思う」「ややそう思う」と答えた割合は42・6%で、前回より4・7ポイント減った。

 一方、しまくとぅばに「親しみがある」と回答した人は84・8%で、過去最高を記録した。その背景について県は、学校でしまくとぅばを学ぶ時間を設けたことや、県しまくとぅば普及センターの普及活動などが効果を上げていると分析している。

 宮城嗣吉文化観光スポーツ部長は「しまくとぅばに親しみを持つ人の割合が過去最高となったのは喜ばしいが、使用頻度は減少している。普及継承事業の内容を工夫する必要がある」と話した。

 調査は県内在住の18歳以上を対象に実施し、2021件の回答を得た。調査期間は21年2月24日~3月1日。