台湾海峡有事「人ごとではなくなる」 岸防衛相、中国に警戒感


社会
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岸信夫防衛相

 【東京】岸信夫防衛相は4日、テレビ朝日番組に出演し、4月の日米首脳会談の共同声明で盛り込まれた「台湾海峡の平和と安定の重要性」について問われ、「(台湾海峡で)事態が起こること自体が、(日本にとって)人ごとではなくなる」と述べた。台湾周辺の情勢の安定に日本が関わる重要性を強調した。

 岸氏は、海警法の施行や領海侵入を繰り返すなど尖閣諸島の領有権主張を強める中国の動きについて「武力だけではなくて法律、情報も含めて、戦いを仕掛けてきている」と警戒感を示した。

 「軍事バランスが崩れた時に紛争が起きたりする」として対中国の軍事バランスの均衡を図る必要性を強調した。一方、軍備の増強を続ける中国に対し、日本が「軍事力だけで対抗しようというのは無理がある」との認識も示した。