沖縄関係路線を運航する航空5社は6日、今年のゴールデンウイーク期間(4月29日~5月5日)の搭乗実績を発表し、往復の利用を含む航空旅客数は19万3915人だった。4月23日に発表した予約状況(20万460人)より微減となったものの、直前になっての大幅なキャンセルは想定ほどは出なかったもようだ。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う初の緊急事態宣言が出た2020年の同時期と比較して8倍以上に増えたが、コロナ前の19年と比べると53.2%減だった。航空会社の担当者は「観光路線はダメージが大きい。昨年と厳しさは変わらない」と話した。
全日本空輸(ANA)の沖縄路線の搭乗者数は9万6840人だった。コロナ前の5割に満たず、連休前までキャンセルが続いた。
羽田―那覇、石垣などを運航する日本航空(JAL)も、コロナ前の約半数の4万1919人だった。
県内路線を運航する琉球エアーコミューター(RAC)や日本トランスオーシャン航空(JTA)は、予約発表時より搭乗実績は微増した。連休間際に県民の利用が動いたという。コロナ前の19年比はRACが36.5%減、JTAは60.6%減となった。
ホテルの客室稼働率は、那覇市内は高くても4~5割程度で、20%程度のホテルもあった。
恩納村のあるホテルでは、観光需要が落ち着く「こどもの日」近くに、県民の宿泊による稼働が伸びたことから、平均稼働率が60~65%になった。恩納村内でも、有名ブランドで県外客に人気が高いラグジュアリーホテルの稼働は4~5割にとどまるなど、ばらつきがあった。