日本ハンドボールリーグ(JHL)男子のジークスター東京は7日、東京五輪日本代表で司令塔を務める東江雄斗(27)=興南高―早大出=と選手契約に合意したと発表した。東江は5季所属した大同特殊鋼からの退団を4月30日に発表していた。
ジークスター東京は昨季からのリーグ参戦ながら、7勝11敗2分けで11チーム中7位と善戦した。東長濱秀希(33)=興南高―日体大出=も在籍している。東長濱は2021―22シーズンの主将就任が決定しており、県勢2人の活躍が期待される。
新球団での東江の背番号は77。ポジションはセンターバック(CB)。身長183センチ。早大卒業後の2016年に大同特殊鋼に入団。JHLでは20年に2度目の得点王と年間最優秀選手賞、3度目のベストセブン賞を受賞。1月の世界選手権は24年ぶり2度目の1次リーグを突破に貢献した。
東江「がむしゃらに泥臭く精進」 名門から新興チームに
日本リーグ18度制覇の名門から新興チームへ。新たな挑戦を始める東江は「勝利を目指してがむしゃらに泥臭く日々精進する。皆さんと共にハンドボールを通してハッピーな時間を過ごせたらと思う」と決意し、意欲を燃やしている。
4月の代表強化合宿に招集されたが、発表名簿では所属が日本協会に変更。同月末、前所属の大同特殊鋼のホームページに掲載した自身による退団報告でも、新たな所属先には触れておらず、日本代表エースの去就が注目されていた。
特殊鋼では在籍5シーズン(内定期を含めると6季)でリーグ最高成績は2位、日本選手権を含め優勝は果たせず。退団報告で「チームを勝たせる選手になると精進してきたが、情けなく悔しい」と吐露。「環境を変えてチャレンジしたい気持ちが大きくなった」と説明していた。
ジークスターへの加入について「競技力を向上させたい、ハンドボール界の発展に貢献したいという思いから移籍を決意した。応援してほしい」などと球団を通じて思いを語った。