沖釣り 一人でも気軽に 遊漁船とマッチング スイベル、全国展開も視野


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乗り合いで沖釣りするスイベルの大城仁社長=3月(本人提供)

 ソフトウエア企画・開発のスイベル(糸満市、大城仁社長)はこのほど、沖釣りの釣り人と遊漁船船長のマッチングサービス「noriai(ノリアイ)」を始めた。一人でも気軽に沖釣りに行けるサービスで、沖釣り乗り合いの予約基盤を築き、遊漁船の稼働率の引き上げも期待できる。同社によると、遊漁船船長と釣り人のマッチングサービスは、これまで国内ではほとんどないという。今後全国展開も視野に入れる。

 農林水産省によると、国内の遊漁船数は約2万隻(2007年時点)、うち県内では約750隻があるという。全国の遊漁船の平均稼働率は約20%(08年遊漁採捕量調査から算出)を下回っており、1年間のうち8割は漁港に停泊し稼働していないという。

 稼働率が低調な理由の一つとして、大城社長は「沖釣りに行きたい人が乗り合いできる船を探せず、船長も個人レベルのため、出港直前まで利用者を集めるのに苦労している」と指摘する。その上で、「遊漁船1隻をチャーターするには、1回で平均約4万円かかる。乗り合いで利用できれば、船長に支払う1人当たりの料金を引き下げられる」とマッチングサービスの利点を語る。

 現在、マッチングサイトの登録・利用は無料。今後は課金制に切り替える予定。沖釣り乗り合いの予約ウェブサイトはnoriai―fishing.com