テニスのセンコーカップITFシニアズは6日まで山梨県北杜市で行われ、男子35歳以上シングルスに出場した比嘉明人(テニスユニバース)が優勝した。
竹中亮馬(同)と組んだ35歳以上ダブルスでも頂点に立った。
昨年からベテラン大会に比重を移してきた比嘉明人は、プロ経験者として「力は上」と優勝は譲れなかった。それでも「思いっきり来られてしんどかった」と勝つことの難しさを改めて実感した。
ベテラン大会に出場する選手の多くは、社会人として活動しながら競技を続けており、「今回のトーナメントでプロ活動歴があるのは自分だけ」。第1シードとぶつかった1回戦を危なげなく勝ち上がると、そのまま順当に白星を重ねた。
仕事や生活のリズムの変化もあり一般を続けることは「資金面などで物理的に難しくなってきた」という。それでも観客に喜んでもらいたいとチャレンジし続ける。久しぶりだったダブルスも決勝の接戦を制して優勝。2冠を素直に喜びつつ「体はまだ動く」と意欲は高い。「一般の全日本にも出場できるなら目指したい」と挑戦を続ける。