復帰50年企画展が不屈館で開催中 亀次郎さんへの監視資料など展示


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
不屈館で開催中の「復帰50年に向けて 平和を考える展示と講演会」への来場を呼び掛ける内村千尋館長(右)=8日、那覇市若狭の同館

 沖縄県那覇市若狭にある不屈館は、企画「復帰50年に向けて 平和を考える展示と講演会」を実施している。米統治下で圧政と闘った瀬長亀次郎さんやその家族らが、米軍から秘密裏に監視されていたことを示す関連資料のほか、人権侵害の出来事を伝えるパネル約60点を展示している。15日午後2時からは、琉球新報社暮らし報道グループの島袋貞治副グループ長兼論説委員を講師に、講演「米軍情報隊CICとカメジロー」を開く。

 復帰前の沖縄では、米陸軍対敵諜報(ちょうほう)隊(CIC)が、米軍に抵抗する人物や組織に対して、動向監視や思想調査などをしていた。島袋論説委員は元CIC兵士らを取材し、2015年の通年企画「奔流の彼方へ 戦後70年沖縄秘史」でその証言を伝えた。講演では、取材の経緯や当事者の声などを紹介する。

 参加費(入館料のみ)は大人500円、大学生・高校生300円、中学生以下無料。新型コロナ対策のため、予約制。定員40人。申込先は不屈館(電話)098(943)8374。