5・15平和行進、2年連続中止 15日にキャンプ瑞慶覧ゲート前で集会


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米軍嘉手納基地のフェンス沿いを行進する「5・15平和行進」の参加者ら=2019年5月18日、嘉手納町兼久付近

 沖縄平和運動センター(山城博治議長)は11日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、今月15日に予定していた「復帰49年 第44回5・15平和行進」の中止を決めた。昨年に続き2年連続の中止。代替策として在沖米四軍調整官事務所がある北中城村の米軍キャンプ瑞慶覧ゲート前での集会を予定している。山城議長は「断腸の思い。できる限りのアピールで復帰50年につなげたい」と残念がった。

 平和行進は1972年5月15日に沖縄が日本復帰した後も「変わらぬ基地の島沖縄の内実を問い直す」ことを目的に、78年から毎年行われてきた。例年、全国から延べ3千人以上が参加し、3日ほどかけて県内各地を歩き、基地問題の解決や憲法問題などを訴える機会となっていた。新型コロナ感染拡大で昨年は初めて全面中止となった。

 今年の平和行進は当初、参加者の全国募集を取りやめ、県内も一般参加者は受け付けずに実行委員会加盟団体の200人程度に絞った上で、行進自体も南部地域での2コースに限定するなど、規模を縮小して実施する予定で準備していた。だが、新型コロナの警戒レベル判断指標の複数が第4段階に達していることなどから、11日の実行委員会で中止すべきとの判断に至った。