沖縄県内企業の業況、初の全国最下位 4月・帝国データ統計


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 帝国データバンク沖縄支店は12日、4月の県内企業倒産(負債総額1千万円以上)は2件で、負債総額は2200万円だったと発表した。県内企業の景気DI(業況判断指数)は前月比2・2ポイント悪化の34・3で、都道府県別順位の統計を取り始めた2002年5月以降、初めて全国最下位となった。

 同支店によると、県が「まん延防止等重点措置」の指定を受けたことで、大型連休中の観光需要回復が見込めないことなどから、景気DIは3カ月ぶりに悪化。全国平均を4・0ポイント、九州平均を5・2ポイント下回った。

 先行き見通しDIは、3カ月後が36・7、半年後は39・8、1年後は43・8となった。4月のDIと比べて回復が見込まれるが、いずれも前月の見通しより悪化した。

 倒産は「ゴヤケーキ」を運営していた菓子製造のGOYA(沖縄市)、老人福祉事業のリベック(宜野湾市)で、いずれも破産となった。